2009年6月28日 (日)

TV「アジア最強マジシャン リュー・チェンの挑戦 奇跡の瞬間22連発!」

【「アジア最強マジシャン リュー・チェンの挑戦 奇跡の瞬間22連発!」 2009年6月13日 フジテレビ系列 (北海道地区は6月27日)】

昨年暮れ以来の、台湾のマジシャン「リュー・チェン」の特番。私の住む北海道では、本州より2週遅れての放送でした。
今回の番組は、前回の特番のシーンを振り返りながら、グルメバスツアーと題し行く先々でマジックを披露するという内容。
で、前回の放送の時は、初特番だったこともあって、今後の期待を込めて好意的な目で見たつもりでした。
しかし、今回は・・・・・たいして変わりありませんでした。新たなインパクトはなし。

もう言いたくないのですが、こういうストリート系の番組では、見物の一般人役のエキストラが、いかに自然なリアクションを見せるかがポイントだと思うのです。
ところが、今回の番組の冒頭に紹介されたネタは、前回の放送でもっともエキストラの演技がへぼかったシャッター通り抜けマジックのリプレイ。
不自然な歓声に不快感もリプレイ。観る気力がそがれました。
「もっとうまくやれよ!」と心の中で叫んでいました。

ここ最近のマジック番組の衰退の原因は、こういった製作側の「不思議に見えさえすればどんな手段をとっても構わない」という姿勢にあると思います。
マジシャンの技術の紹介よりも、それに付随するテレビ独特のさまざまな小仕掛けのほうに神経を裂いているような気がしてなりません。
視聴者はわからないと思っているのでしょうか?
だから、様々なマジック番組で嫌なくらい見ている「ガラスに手を貫通させるネタ」も、もうなんとも思わなくなってしまうのです。手を貫通させた向こう側の女性のリアクションを白けた気持ちで見るしかないのです。

と文句はそこまでにして、リュー・チェンを否定しているわけではないので、まっさらな気持ちで観れば、不思議なマジックショーだったといえるでしょう。
輪ゴムの軽いシークエンスと、マカロンの変化の部分で、基本的技術の一端を見せてもらえたので、次があるのかどうかはわかりませんが、今度はもっと彼の根本的なテクニックが見られたらいいなあと思います。でもテレビショーだから、今までどおりの雰囲気で進むしかないのでしょうけれどね・・・

一本目は「良かった」と言っておいて二本目に文句をブーたれるのは、「ピーター・マービー」以来の私の悪いクセですが、今回の評価はちょっと冷静になって、初見の人の気持ちになって三ツ星ということにします。
(★★★)

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2009年6月20日 (土)

TV「奇跡体験!アンビリバボー 視覚のトリック 第6弾・第7弾」

【「奇跡体験!アンビリバボー 視覚のトリック 第6弾・第7弾」 2009年6月11日、18日 フジテレビ系列】

2週にわたって放送された「アンビリバボー」の視覚のトリック特集に、2人のマジシャンが出演していました。

1週目にスタジオ出演していたのが、ジェイソン・ラティマー氏。
レーザー光線を操るマジックはいまいちピンとこなかったけれど、数年前に日本のテレビでも公開していた「透明カップアンドボール」の演技はあいかわらず凄かったです。
ちょっとミスしたシーンがあったけれど、そんなことは抜きにしても鮮やかでした。

1週目2週目共に登場したのが、マルコ・テンペスト氏。久しぶりに日本のテレビで拝見しました。
カメラの死角を利用したトリックはいずれも見たことのあるものばかりだったけれど、カードマジックをする自分の手元をパソコンの画面に映しつつ画面の中でカードが様々な変化を起こすトリックは、初めて見ました。
アイデアとしては素晴らしいとは思ったけれど、これってマジックとは違うでしょうと頭をよぎったのでした。

マジシャンの登場は番組の一部。
マジック以外で紹介された「視覚のトリック」も面白いものが多く、番組全体としては非常に楽しめました。
いかんせん、マジシャン登場の部分だけ抜き出したら、ちょっと物足りないかな?もうちょっと見せてくれよ!というのが正直なところでしょうか。
(★★★)

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2009年6月 6日 (土)

TV「金曜バラエティー 摩訶不思議!?ナポレオンズ劇場」

【「金曜バラエティー 摩訶不思議!?ナポレオンズ劇場」 2009年6月5日 NHK総合】

金曜バラエティーでは、山上兄弟と一緒に出演することが多いナポレオンズ。
この日はワンマンステージとなりました。
披露したのは定番マジックばかりで、ある意味安心の構成。
マジックファンには非常に物足りないけれど、演芸としては磐石たるものがあります。
なにせ、ほとんどが種明かし付きですから。

ラストにやったのが、4分間に48種類のマジックをやる世界記録(?)挑戦のネタ。
これもナポレオンズさんのおなじみネタのようですが、私は初見でした。
簡単なマジックをバタバタと失敗を交えながら一気にやっていく姿に、観客もうけていたようです。

私が一番面白いと思ったのは、ナポレオンズさんのデビュー当時の写真が紹介されたシーンでした。
昔のフォークシンガーのような長髪で笑えたのですが、テレビの中ではややウケ程度。
笑いのつぼが違うのかなあ?
(★★★)


神様の愛したマジシャン神様の愛したマジシャン
小石 至誠

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2009年5月30日 (土)

本「テクニカルなメンタルマジック講座」

荒木一郎さんの「テクニカルな・・・」シリーズの最新刊。今回はメンタルマジックバージョンです。

4490206585テクニカルなメンタルマジック講座
荒木 一郎
東京堂出版 2009-04

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「メンタルマジック」といえば、テクニックよりも語りや雰囲気作りに重きを置かれるという印象があるのですが、この本のネタは題名どおりテクニックが必要なものが多く含まれています。
ただし、これってメンタルマジックなの?と思える演目もあり、つきつめればメンタルマジックとはなんぞやとワケがわからなくなってしまうわけでありまして・・・

付録のDVDに様々なマジシャンが出ていて楽しいのがこのシリーズの特徴で、今回も同様です。
演者として藤本明義さん、ヒロサカイさん、緒川集人さん、客役でタジマジックさん、ケン正木さん、ぺるさんも出演しています。

さて、読了して早速この本の演目を習得しよう、さあ演じようという事になると、いちばんつらい立場になるのが、私のような「人前で演じる機会も無く、黙々と練習だけして悦に入る、一人上手タイプ」の人間です。
なぜなら、カードやコインのマジックならば、練習しながらそれを鏡で写したりカメラで撮ったりして上達具合が確認できるのですが、メンタルマジックに関しては「相手」がいなければ練習もへったくれもないような気がするからです。実践の場数が必要なのかなあと感じます。
まあ、ひとりで鏡にむかってセリフを繰り返し練習するのもいいんでしょうが、いい年になるとフッと我にかえってしまうんですよねぇ・・・「人に見せる見込みも無いのに、俺は一体なにしてるんだ・・・」と。

そんなネガティブな感覚に苛まれていた私ですが、先日ついに演じる機会をゲット。
といっても、いつもの飲み会でのパターンですが・・・
この本に収録されている「ハートの読心術」というネタ(8枚のハートのカードから相手の思ったカードを当てる)を女性相手に披露。
本のやり方とちょっと変えて、だんだんカードを絞っていき、最後の3枚になった時点でマジシャンズチョイスで相手にカードを選ばせる方法をとってみたら、結構ビックリしてもらえて、もうモテモテ(とまではいかない)。
正直いうと、相手がマジックに疎い人だったので助かっただけですけれどね。
(★★★)

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2009年4月19日 (日)

本「カードマジックデザインズ」

Cardmagicdesigns001「トランプと悪知恵」以来の佐藤総氏の著作、「カードマジックデザインズ」を入手しました。
有名マジシャン達の絶賛コメントが並ぶ話題の作品で、外観もがっちりした上製本。ページもツルツル、いい紙で丁寧に作ってあります。しかもDVD付。
ただし、8,000円とやや値が張ります。
これを高いと感じるか否かは、買う人のマニア度合いによるでしょう。

さて、DVDで初めて佐藤氏のお顔を拝見。
若い方だとは想像していたけれど、本当に(見た目が)お若かったです。
喋り方もやさしく柔らかな感じで、その雰囲気にあいまって披露するネタが洗練されているので、ただ感心するばかり。
立場的にはアマチュアでいらっしゃるようですが、これを見せられればプロが絶賛するのも当然だなあと納得したのでした。

前作と厚さ自体違うので、ネタ数が18本と多いです。
内容は書けませんが、新たな発見がいろいろとあり、ご本人が秘密にしていたテクニックも公開されています。
とか言いつつも、難易度の高さには、ただ唸るのみ・・・

宣伝動画を見て興味が沸いた「アクロバット・リーダー」というネタも、解説を読んで仕組みは理解できたものの、それより先は手が進まず・・・言うだけ番長のファンにとってはそこまでの世界なんでしょう。

また、某マジシャンの某テクニックを習得していなければならない、という条件つきのネタがあったりして、この本はやっぱり上級者向けのマニア本だなと実感しました。
(余談ですが、この某マジシャンの某テクニックの欄を読んで、個人的にあまりの偶然、タイミングの良さにびっくりしました・・・・・読んだ人だけわかります)

この本の最後のほうに、前作で気に入った「ブッシュファイア・トライアンフ(山火事トライアンフ)」の別バージョンが解説されています。
その中で、「このトリックを気に入って下さった方々の演技の動画も沢山拝見したけれど・・・自分の演技と大きく異なる・・・雰囲気がかなり違う」といったような記述があって、「俺もその中のひとりじゃん!」とちょっとだけ憂鬱になりました。
まあ、こんな弱小ブログの取るに足らない動画は論外と思いつつも、ごもっともなご意見にひとしきり反省した次第です。

そんなわけで、読みこめる人はかなり限定されるでしょうが、なかなか興味深い本であるのは確かです。
(★★★★)

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